男神社(おのじんじゃ)本殿と若宮神社(わかみやじんじゃ)本殿

男里にある男神社(おのじんじゃ)は平安時代に成立した『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』に「男神社(おのじんじゃ)二座」として登場する古社です。天神ノ森遺跡に鎮座(ちんざ)する浜の宮神社(はまのみやじんじゃ)とともに長らく大切に伝えられてきたものと考えられます。広大な鎮守の森は大阪みどりの百選にも選ばれています。

(画像)昭和初期の男神社(おのじんじゃ)本殿と若宮神社(わかみやじんじゃ)本殿

昭和初期の男神社本殿と若宮神社本殿
(NPO法人摂河泉地域資源研究所提供)

 

男神社(おのじんじゃ)本殿は全国的にも数少ない五間社流造(ごけんしゃながれづくり)と呼ばれる建築で、建築様式や部材の特徴から、とりわけ貴重な江戸時代前期(17世紀中頃)の建築であると考えられます。建物上部の組物に施された繊細な獅子や象、花鳥などの彫刻、江戸時代後期のものが残る彩色(さいしき)によって、かつての壮麗(そうれい)な様子をうかがい知ることができます。

現在は5つの柱間(はしらま)のいずれにも外陣(げじん)や内陣(ないじん)と呼ばれる部屋が存在し、中央の3間には祭神がまつられていますが、建築当初は左右2つの二間社をつなぐ中央の間には、階段も部屋も無い、吹き抜けの空間であったようです。こうした連結式の神社建築は相殿造(あいどのづくり)と呼ばれ、男神社本殿の例は、五間社の成り立ちを考えるうえでたいへん貴重なものです。古文書によると江戸時代後期の改修によって現在の姿に近くなったと考えられ、改修以前には千鳥破風(ちどりはふ)と呼ばれる三角形の大きな屋根飾りがあったとの記録もみられます。

(写真)若宮神社本殿

男神社拝殿(はいでん)の東隣りに寄り添うように据えられる若宮神社(わかみやじんじゃ)本殿。男神社本殿よりは少し新しく、江戸時代中期(17世紀末~18世紀前期)の建築です。昭和初期までは本殿のすぐとなりに据えられていましたが、現在の拝殿(はいでん)建設の際、今の場所へと移されました。江戸時代の古文書にもたびたび登場することから、男神社本殿とともに大切に守られてきたことがわかります。

これらのことから男神社本殿は大阪府における江戸時代前期の代表的な社殿建築として、若宮神社本殿についても、あわせて保存の措置を図るべきものであるとの評価を受け、平成28年4月5日、大阪府指定文化財として指定されました。

大阪府指定有形文化財(建造物)

男神社境内の参拝は自由ですが、無断で神社拝殿や本殿に立ち入ることはご遠慮ください。

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