砂川奇勝(すながわきしょう)

(写真)現在の砂川奇勝

泉南市信達市場

「砂川奇勝」は、今からおよそ200万年前に始まる洪積期(こうせきき)に、海底の砂や粘土が積み重なったものが隆起し、丘陵となったものです。元来海の底にあったものですから大変もろく、雨水によってどんどん削られ変形してしまいます。この削られた姿が、砂が流れる川のようにみえ、「砂の水を流せるを以て此の名あり」といわれるように、「砂川」の名がつけられたのです。
削られた丘はとても人工的には作り出せない不思議な形をしています。ある時は猛虎の姿に、またある時は、天に駆けのぼる飛竜の姿に見えたなどといわれています。このため泉州でも随一の景勝地としてにぎわい、古くは岸和田の殿様なども遊覧になり、数十年前までは一大観光地として訪れる人々が絶えなかったということです。昭和7年、観光地としての開発に際して、最寄りの駅名も「信達(しんだち)」から「阪和砂川」へと改められました。
砂川奇勝は、今もその一部が公園として大切に保存されています。

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

泉南市埋蔵文化財センター
〒590-0505大阪府泉南市信達大苗代374番地の4
電話番号:072-483-6789
ファックス番号:072-483-7306​​​​​​​
e-mail:maibun@city.sennan.lg.jp

お問い合わせはこちらから