信達神社(しんだちじんじゃ)のオガタマノキ

信達神社のオガタマノキ
信達神社のオガタマノキ1

信達金熊寺(しんだちきんゆうじ)にある信達神社は、東西に開ける谷の奥深く、和泉山脈の懐(ふところ)に抱(いだ)かれるように鎮座(ちんざ)します。境内(けいだい)は深い森となり、神秘的な雰囲気が醸(かも)し出されています。一番奥には江戸時代前期の建立と伝わる壮麗(そうれい)な本殿が建ち、さらにその南東には大阪府指定天然記念物であるナギの木が立っています。オガタマノキは割拝殿(われはいでん)が建つ広場の東側にあって、樹高約18m、胸の高さでの幹周り約3m、枝張りは東西約18m、南北約14mを測るものです。

オガタマノキはモクレン科オガタマノキ属の常緑高木で、葉は厚く光沢があり、秋に赤い実をつけます。サカキやヒサカキと同じく、神事に用いる玉櫛(たまぐし)として利用されたもので、「招霊(おぎたま)の木」が転じてオガタマノキと呼ばれるようになったとも言われています。

大阪府内でも多くの神社に植樹されていますが、信達神社ほどの規模のものは例がなく、さらに大切に保護、管理されていることから、今後も引き続き成長が見込まれます。これらのことから大阪府を代表するオガタマノキであるとして、平成29年4月5日、大阪府指定文化財(天然記念物)として指定を受けました。

大阪府指定天然記念物

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