今年度の教育重点施策等

平成30年度の教育重点施策

つながりを力にして

~現実と向き合い、様々な困難を乗り越えながら、社会を構成する一員へ~

現代社会は知識基盤社会であり、新しい知識・情報・技術が、社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増しています。近年、その知識・情報・技術をめぐる変化の早さが加速度的となり、情報化やグローバル化といった社会の変化が、予測を超えて進展しています。とりわけ最近では、進化した人工知能が社会や生活を大きく変えていくとの予測がされており、そのような状況の中で、人工知能がいかに進化しようとも、文脈が複雑に入り交じった環境の中で場面や状況を理解しながら自ら目的を設定し、答えのない課題に対して、多様な他者と協働して解決していく力が求められています。

学校現場においても、社会の成熟化による多様な価値観に加え、社会の規範力の低下等により様々な教育課題が増加している今、これまでの一方向な知識伝達の教育だけでなく、これらの諸課題に適切に対処する取組が必要となっています。

このような状況を受けて、個性重視や基礎・基本重視の観点から、習熟度別少人数指導やグループ学習、チームティーチング等、現在、学校現場が取り組んでいる多様な授業をさらに推進・充実してまいります。

また、本市の子ども達が、様々な困難を克服して自立した大人に成長することができるよう、保育所、幼稚園、認定こども園、小学校、中学校のつながり、学校、家庭、地域のつながりを力にしながら、知・徳・体をバランスよくはぐくみ、生きる力を備え、生涯を通じた「人格の完成」に資するため、学校教育の推進に努めてまいります。

  併せて学校、公民館、体育館等を教育コミュニティの拠点として位置付け、保護者や地域住民等の多様な人々が集い、つながりながら文化活動やスポーツ活動などを通して、生涯にわたって活き活きと過ごし、豊かな人生を送ることができるよう、社会教育の推進に努めてまいります。

これらの理念を実現するための具体的方策として「泉南市教育大綱(平成27年10月策定)(計画期間:平成27~31年度)」並びに「泉南市教育振興基本計画(平成28年7月策定(計画期間:平成28~31年度)」に基づく各種施策の推進をはじめとして、泉南中学校の建て替えに伴う教育内容・方法の調査研究等教育環境の整備や教育問題審議会答申を受けた全市的な小中一貫教育導入など、新たな教育課題に対して積極的に取り組んでまいります。

教育委員会では、本市の全ての子ども達が将来に明るい夢を描き、自分たちが住むまちを愛し、泉南市に生まれて良かった、学んで良かったと思える教育を目指し、これらの取組を強力に推進していくこととしています。

基本方針(1)就学前保育教育の充実

生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期であることを踏まえ、幼児の生活や遊びという、直接的、具体的な体験を通して、人と関わる力や思考力、感性や表現する力などを育み、社会と関わる人として生きていくための基礎を培う就学前保育教育の充実を図ります。

・子どもの権利の視点に根差した教育活動の推進

・つけたい力を明らかにした自発的な活動を通しての遊びの充実

・0歳からの発達の過程や子ども理解、遊びの質の向上のための教職員研修の充実

・教育課程自己評価チェックリストを活用した教育内容の点検と再構成の推進

・泉南市人権保育推進プランに基づく人権保育の推進

・つながる力の育成をめざす学級経営案を活用した集団づくりの充実

・遊ぶ力の育成や発達に必要な体験が得られる適切な環境づくりの充実

・栽培活動や会食等を通した食育の推進

・保育経験者や保護者による保育サポーターを活用した園庭開放・親子登園の充実

・子育て講座や体験学習、懇談・家庭訪問等の相談事業を活用した保護者支援の充実

・一人一人が自立する力をつける支援教育の推進

・支援を要する子どもへの対応力を高める関係機関と連携した教職員研修の推進

・保・幼・こ・小・中連携の継続した取組の推進

基本方針(2)小中学校の教育力の充実

「生きる力」を育み、自他を大切にする子どもの育成を目指します。その中で、小中一貫教育を視野に入れた校種間連携の下、学校と家庭において主体的、対話的で深い学びを創造することで、すべての子どもの学力を保障します。また、すべての子どもが学校生活を楽しみながら、豊かな人間性と健やかな体を育むことを目指します。

・小中一貫教育にむけての組織的取組の推進

・泉南中学校の教科センター方式に向けた事前研修の実施

・タブレット活用をはじめとしたICT教育の推進

・教職経験者や大学生等を活用した放課後学習の充実

・泉南市人権教育推進プランに基づく人権教育の推進

・教科化をふまえた道徳教育の充実

・外国語・英語教育の推進

・児童生徒の問題行動・不登校の減少

・人権問題解決のための多様な他者とつながる人間関係づくり・集団づくりの推進

・中学校区におけるキャリア教育の組織的推進と進路指導の充実

・関係機関と連携した支援教育の充実

・障害理解・子ども理解のための教職員研修の充実

・学校給食の安心安全な提供と献立の充実

・学校給食センターと連携した食育の推進

・児童生徒の体力づくりの推進

・学校司書の配置による学校図書館の充実

基本方針(3)明るく安心できる学習環境の整備、充実

誰もが明るく安心できる学習環境を構築します。教職員の資質能力の向上を促進し、子どもの最善の利益に基づく学習環境の整備に努めます。また、調整区の解消に努めるとともに、子どもの相談体制の充実を図ります。

・管理職経験者による教職員の資質向上のための人材育成の推進

・体罰の根絶

・経験年数に応じた教職員研修の充実

・保育教育のつながりを見通した保・幼・こ・小・中の教職員合同研修の推進

・就学援助制度等による保護者負担の軽減

・関係機関・学校園と連携した相談体制の充実

・相談、救済システムの在り方検討

・中学生を対象とした子どもの声レターの配布

・教育委員及び指導主事等による定期的な学校訪問の推進

・調整区解消に係る人権問題の解決につながる教育コミュニティづくり

・「泉南市教育振興基本計画の理念実現を図る学校規模適正化を含めた学校の在り方について」の保護者・市民等への周知

基本方針(4)安全、安心な教育環境の整備

社会情勢の変化に適切に対応するため、子どもたちにとって学習の場であるとともに、一日の大半を過ごす生活の場でもある学校の教育環境の充実に努めます。

・泉南中学校改築事業の推進

・良好な教育環境整備の充実

・学校安全に関する教職員研修の実施

・総合的な学習の時間等を活用した地域住民・保護者と児童生徒との交流の推進

・学校支援地域本部事業の活性化

・「学校園たより」等情報発信の活性化

・子どもの見守り活動による犯罪・交通被害の防止

基本方針(5)生涯学習の推進

学校、公民館等を拠点として、子どもを中心に学校、家庭、地域がつながり、協働して子どもを守り育てる教育コミュニティを創造し、地域の総合的な教育力向上を目指すとともに、地域住民や各種団体の協力の下、子どもが安心して集うことができる居場所づくりを整備します。

・人権尊重を視点においた教育コミュニティづくり

・子どもの権利の視点に根差した社会参画を図る「せんなん子ども会議」の開催

・経験・体験・交流の場としての青少年学習活動の充実

・発掘調査等で得られた文化財や市民公募の文化財等の展示・公開・活用の推進

・史跡海会寺跡広場のガイダンス、フィールドワーク等を通じた歴史学習の提供

・地域資源の魅力再発見や郷土愛醸成のための市民協働による文化財の啓発

・体育・スポーツ活動の推進と健康の増進のための機会の提供

・ワールドマスターズゲームズ2021関西大会の開催に向けた取組の推進

・公民館による活動・発表・交流の場と機会の提供

・地域の情報拠点としての図書館の整備

・読書活動の推進

・学習情報や学ぶ機会の提供、学習相談など市民の自主的な学習活動の支援

・放課後、家庭が留守になる児童の健全育成のための適切な遊びや生活の場の提供

・放課後や夏休み等の子どもの居場所づくりの推進

・子どもの権利の視点に立った、新たな青少年センターのあり方の方針の策定

・「おおさか元気広場推進事業」の活用の推進

・学校施設内設置AEDの屋外移設

学校教育の重点目標

 学校教育の重点目標~生きる力をはぐくむために~

1.学力向上の取組み

(1)一人ひとりの学びと育ちを保障する環境構成、保育教育内容の充実

(2)新学習指導要領(幼稚園教育要領)を踏まえたカリキュラムマネジメント

1.子どもの実態を踏まえた目標を設定し社会と共有

2.主体的・対話的で深い学びの実現

3.誰もが分かりやすいユニバーサルデザイン授業の工夫

4.学習指導の充実と学習評価についての研究

(3)外国語・英語教育の充実

(4)放課後学習・家庭学習の推進

(5)読書活動の推進

(6)小中一貫教育をはじめとした校種間連携の推進

2.豊かな心と健康・体力

(1)自己実現のための発達段階に応じたキャリア教育の推進

(2)規範意識、忍耐力、自律性の育成など道徳教育の充実

(3)不登校・長期欠席、問題行動をなくすための組織的・計画的な取組

(4)健康教育・食育の充実と体力づくりの推進

3.人権尊重を基にした互いを認め合い支えあう集団づくり

(1)自他を大切にする人権感覚と多様な他者との協働による人権問題解決のための行動力の育成

(2)ともに学び、ともに育つ集団づくり

(3)学びあう時間の確保、学びあう集団づくりの推進

(4)「子どもの権利」の視点に立った、子ども参加によるクラスづくり・学校園づくり

4.教職員の資質向上

(1)教職員の組織的・継続的な人材育成

(2)体罰の根絶

(3)教職員の長時間勤務の縮減

目標達成のための方策

1.校種間連携の充実~保幼こ小中の連携で学力向上、問題行動の減少を~

(1)保・幼・こ・小・中の継続的な連携を通した学力保障の推進

(2)小中9年間を見通した指導の一貫性・系統性の確保

1.学生の学習習慣・学習規律の接続

2.児童・生徒理解、指導の統一化(ISPシートの共有によるきめ細かな支援など)

3.学習内容の定着を図る取組み(朝学習、放課後学習など)

2.学校園運営体制の確立

(1)学校評価を通した課題の把握と具体的手立てに基づいたPDCAサイクルによる教育推進

(2)学力向上スタンダードに基づく学校活性化計画による指導方法の工夫・改善、授業の充実

(3)少人数・習熟度別指導による基礎・基本の徹底と学力向上

(4)障害のある児童生徒の障害特性の理解ときめ細かな対応

(5)全ての教職員が自らの人権意識を絶えず見つめ直しつつ推進する人権尊重の学校園づくり

(6)「泉南市子どもの権利に関する条例」をふまえた学校園づくり

(7)子どもと向き合う時間確保のための効率的な会議設定等、管理職による勤務時間の管理

(8)教職員の組織的・継続的な育成と管理職の養成

(9)快適・安心・安全な学校園施設整備の推進

(10)管理職を中心にした危機管理体制の確立

3.教職員の資質向上

(1)教師の授業(保育)力、人間力を磨く校内研修の充実と研修への積極的な参加

(2)子どもの全てを受けとめられる多様な価値観と子どもの視点を大切にする人権感覚の醸成

(3)人材育成を軸にすえた評価・育成システムの効果的な活用

(4)教職員の綱紀保持と服務規律の確保

4.学校園・家庭・地域、関係機関との連携関係

(1)情報公開と説明責任を果たす学校園の取組みの充実

(2)学校協議会、学校教育自己診断等学校評価を生かした学校園経営

(3)学校園・家庭・地域の一層の連携と人権尊重の視点に立った教育コミュニティづくり

(4)学校園・家庭・地域と連携した子ども達の安全・安心の確立

(5)生徒指導充実のための関係機関との連携体制の構築

(6)教育相談体制の充実ときめ細かく粘り強い生徒指導

(7)幼稚園における預かり保育・未就園児親子登園等子育て支援の充実

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