林昌寺出土の銅鐸(りんしょうじしゅつどのどうたく)

大阪府最南端の銅鐸!

(写真)林昌寺(りんしょうじ)の銅鐸

信達岡中(しんだちおかなか)の林昌寺(りんしょうじ)の裏山、経塚(きょうづか)山から銅鐸(どうたく)が見つかっています。明治36(1903)年、竹やぶを開墾(かいこん)している時に掘り出されたもので、約2000年前の弥生代の中ごろに製作されたものと考えられます。発見時に出来たと考えられる大きなくぼみが片面に残っています。また現在は銅特有の緑青(ろくしょう)がふいていますが、当時はさぞや美しく輝いていたのでしょう。
銅鐸は弥生時代の代表的な遺物(いぶつ)で、全国各地から400点あまりの発見例が知られています。叩いて音を出したベルのようなものをルーツとして、しだいに大型化、シンボル化していったものと考えられています。人々は豊作(ほうさく)を願い、自然の神々に様々なまつりをささげました。そのまつりの中心でこの銅鐸は用いられていたのでしょう。また埋納(まいのう)された状態でみつかる銅鐸も多く、集落の境界を明らかにし、その神聖(しんせい)な力によって敵の侵入を防(ふせ)いでいたものとも考えられています。
林昌寺から北西へ約2キロメートル離れた男里(おのさと)遺跡では弥生時代中ごろの大きな集落がみつかっています。男里遺跡に住まう人々が、この銅鐸を大切に埋めたのかもしれません。
 

重要美術品

林昌寺銅鐸は大阪府立弥生文化博物館にて常設展示されています。

男里(おのさと)遺跡については下記リンクをご参照ください。

地図情報

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