埋蔵文化財センター施設案内

(画像)埋蔵文化財センターイメージ

泉南市埋蔵文化財センターは、市内の埋蔵文化財を保護するため平成9年4月に設置されました。以来、市内埋蔵文化財の調査・研究・整理・保管を行うとともに、文化財普及啓発事業を続けています。

埋蔵文化財センターの1階は市内遺跡の発掘調査によって出土(しゅつど)した遺物の整理作業を行うほか、出土品をはじめさまざまな資料の収蔵庫となっています。出土遺物は、埋蔵文化財センターに搬入され、洗浄、記名、接合、復元、実測、撮影という作業を経て収蔵されます。こうした整理作業の工程順に各部屋が配置されており、搬入から収蔵、さらに展示公開という出土遺物に関する整理作業がひと続きの流れにそって行えるようになっています。

埋蔵文化財センターの2階の一部を一般開放しています。重要文化財海会寺跡出土品の常設展示をはじめとして、企画展示や講演会、体験型学習などの文化財普及啓発事業を行うために使用しています。

荷解場(にときば)

(写真)荷解場(にときば)

発掘調査でみつかった遺物はここから搬入されます。また、企画展示などで外部から借用した文化財の搬入にも対応できるように大型トラックでの搬入も可能な構造に設計されています。

仮収蔵庫(かりしゅうぞうこ)

(写真)仮収蔵庫(かりしゅうぞうこ)

発掘調査で出土した遺物は、まずここで整理作業に向けての選別作業や台帳登録などの下準備がおこなわれます。

洗浄室(せんじょうしつ)

(写真)洗浄室(せんじょうしつ)

整理作業の第一歩。出土遺物をここで水洗します。土器や瓦などに残されたわずかな痕跡も見逃さないように、一つ一つ慎重に洗っていきます。

遺物整理室(いぶつせいりしつ)

(写真)遺物整理室(いぶつせいりしつ)

すべての遺物に遺跡名や出土地点、土層(どそう)や日付など、必要な情報を書き込みます。凹凸のある遺物に細かな文字で記入する必要があるので、かなりの根気を必要とする作業です。
続いて接合(せつごう)や復元(ふくげん)作業を行います。パズルのように破片をつなぎ合わせていきますが、どうしても見つからない部分は石膏(せっこう)などを用いて復元します。

記録整理室(きろくせいりしつ)

(写真)記録整理室(きろくせいりしつ)

接合・復元された遺物の実測図面が作成され、図面の清書などをおこないます。出土遺物が公開にむけて最終段階を迎えます。

写場(しゃじょう)

(写真)写場(しゃじょう)

調査報告書などで用いる出土遺物の写真撮影をおこないます。フィルムの自家現像や写真の焼き付けも可能な暗室も備えています。

図面収蔵室(ずめんしゅうぞうしつ)

(写真)図面収蔵室(ずめんしゅうぞうしつ)

発掘調査や遺物整理の際に作成した図面類は、図面そのものが貴重な資料となります。現地では二度と目にすることのできない遺跡を記録として保存し、永久に保管するのです。

写真収蔵室(しゃしんしゅうぞうしつ)

(写真)写真収蔵室(しゃしんしゅうぞうしつ)

発掘調査の重要資料であるフィルムなどを保管します。

収蔵庫(しゅうぞうこ)

(写真)収蔵庫(しゅうぞうこ)

中量積層ラック(中2階構造)を設置しており、整理作業の済んだ遺物は一旦ここで収蔵され、広く公開される日を待ちます。

特別収蔵庫(とくべつしゅうぞうこ)

(写真)特別収蔵庫(とくべつしゅうぞうこ)

国宝・重要文化財を収蔵するためには、温湿度を厳密に適温湿に保つ必要があります。このため、内壁材には調温湿機能を持つ専用木材を使用し、加えて直接・間接空調を24時間可能な設備とし、室外の操作盤と2階事務室で温湿度を常時監視することができます。重要文化財海会寺跡出土品を収蔵しています。

調査研究室(ちょうさけんきゅうしつ)

(写真)調査研究室(ちょうさけんきゅうしつ)

埋蔵文化財センター職員の日常業務はここで行われます。

図書保管室(としょほかんしつ)

(写真)図書保管室(としょほかんしつ)

全国各地で行われている発掘調査の報告書など、市内文化財を理解するために必要な書籍が収められています。

会議室(かいぎしつ)

(写真)会議室(かいぎしつ)

発掘調査や遺物整理の方針の他、普及や公開展示に関する事業内容も検討されます。

~これより下は自由にご覧いただけるスペースとなります~

受付(うけつけ)

(写真)受付(うけつけ)

館内展示や史跡海会寺跡広場のガイダンス、各種イベントについてのお問い合わせなど、お気軽にお申し出ください。

(写真)ミュージアムショップ

またシンポジウムやフォーラム資料や調査報告書などの刊行物の他、ポストカードやペンセット、キーホルダーなどのオリジナルグッズを販売しています。

展示ホール(てんじほーる)

(写真)展示ホール(てんじほーる)

特別展示室までの空間。壁いっぱいの窓からは目の前の史跡海会寺跡広場が展望でき、ホールにはモニュメントとして相輪模型が設置されています。

相輪模型(そうりんもけい)

(写真)相輪模型(そうりんもけい)

海会寺跡の発掘調査で見つかった多くの破片をもとに、実物の3分の1の大きさで精密に復元しました。実際には高さ約10メートルあり、最先端技術の集大成ともいえるものです。
この相輪が頂上に輝く海会寺の五重塔は、高さ30メートルをこえる雄大なものでした。

特別展示室(とくべつてんじしつ)

(写真)特別展示室(とくべつてんじしつ)

特別展示室には発掘調査でみつかった瓦や金属製品、仏像など約100点の国重要文化財指定品を常設展示しており、歴史的価値の高い海会寺跡を徹底解剖した内容となっています。

図書情報コーナー(としょじょうほうこーなー)

(写真)図書情報コーナー(としょじょうほうこーなー)

専門的なものから親しみやすいマンガまで、常設約1000冊以上の歴史関連図書を自由に閲覧していただけます。また企画展示の会場として使用しており、最新の文化財情報に触れることのできるスペースです。

講堂兼視聴覚室(こうどうけんしちょうかくしつ)

(写真)講堂兼視聴覚室(こうどうけんしちょうかくしつ)

フォーラムや講演会のほか、様々な文化財普及イベントに使用されています。

(写真)サロン

ゆっくりとくつろいでいただくためのスペースです。館内を見学した後は、窓いっぱいにひろがる史跡海会寺跡広場の緑を心ゆくまでお楽しみください。

この記事に関するお問い合わせ先

泉南市埋蔵文化財センター
〒590-0505大阪府泉南市信達大苗代374番地の4
電話番号:072-483-6789
ファックス番号:072-483-7306​​​​​​​
e-mail:maibun@city.sennan.lg.jp

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