岡中西遺跡(おかなかにしいせき)

中世のまじない札を発見!

(写真)岡中西遺跡の井戸
(写真)岡中西(おかなかにし)遺跡のまじない札(ふだ)

信達岡中(しんだちおかなか)、 金熊寺(きんゆうじ)川のほとりにある岡中西(おかなかにし)遺跡からは、室町時代頃の建物跡と、それに隣りあう小さな石組みの井戸が見つかりました。井戸の中からは多くの土器に混じって、たくさんの木の製品が出土しました。コマや桶(おけ)といったおもちゃや日用品のほか、まじないを記した木札が発見されました。
  まじない札は全部で6枚分見つかり、そのうち内容の分かる2枚には「疫病(えきびょう)よ早くされ!」といった意味の呪文が墨で記されていました。おそらく建物の東西南北の四隅と天地(建物の中央)に差し立てて、お祓(はら)いをしたものと考えられます。
やがて疫病が治まると、役目を終えたまじない札は井戸へと捨てられました。井戸の水によってまじない札についた「けがれ」を流そうとしたのでしょうか。

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