中小路西遺跡(なこうじにしいせき)

(写真)溝に供えられた瓦器椀(がきわん)
(写真)中小路西遺跡の水路

現在の鳴滝(なるたき)と中小路(なこうじ)のほぼ中間に位置する中小路西(なこうじにし)遺跡で長さ19メートル以上、幅3.5メートル、ほぼ直線状に伸びる素掘りの溝が確認されました。水田(すいでん)耕作に使用された潅漑(かんがい)用水路であると考えられます。
溝は役目を終えたのちに、非常にていねいに埋めもどされており、傍らには瓦器椀(がきわん)と呼ばれる室町時代のお椀が数十枚、さらにその下にも瓦器や土師器(はじき)の皿が数枚重ねて置いてあったのです。これらは溝に感謝し、豊作を願う人々の手によって大切に供(そなえ)えられたものではと考えられます。

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