新家古墳群・フキアゲ山古墳群(しんげこふんぐん・ふきあげやまこふんぐん)

(写真)フキアゲ山1号墳

フキアゲ山1号墳全景

泉南市内では前方後円墳や王墓(おうぼ)と考えられるような巨大な古墳は見あたりませんが、小さな古墳がいくつかまとまり、群集墳(ぐんしゅうぐん)と呼ばれるグループをつくっていたことがわかっています。
そのうち市の東部、新家(しんげ)に位置するフキアゲ山古墳群や新家古墳群では発掘調査が行われています。いずれも円墳(えんぷん)と呼ばれる直径10数メートルの土まんじゅうのような形をしたものです。

(写真)フキアゲ山1号墳主体部

新家東小学校の敷地にあるフキアゲ山古墳群では2基の古墳が知られています。このうち1号墳では、土中に直接埋められた棺(ひつぎ)の痕跡が確認され、そこから、多くの土器や石製管玉(くだたま)やガラス玉などが発見され、5世紀の終わりころの古墳であることが明らかとなりました。

(写真)新家2号墳の石室

新家古墳群には6基以上の古墳が存在し、5世紀後半から6世紀後半にかけて築かれたものです。2、3号墳では川原石を積み上げた竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)が設けられています。また6号墳の横穴式(よこあなしき)石室から、多くの須恵器(すえき)や土師器(はじき)、アクセサリーである耳環(じかん)や水晶(すいしょう)製の切子(きりこ)玉、ガラス製小玉、石製の管玉などのほか、鉄製の矢じりやカマなどが発見されました。

新家古墳群は現地において一部が保存され、自由に見学することができます。

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