山田家住宅(やまだけじゅうたく)

(写真)山田家住宅主屋
山田家住宅「表門」

表門

山田家住宅「長屋門」

長屋門

(画像)山田家住宅平面図

山田家は紀州街道(きしゅうかいどう)に近い泉南市新家中村(しんげ/なかむら)にあり、代々庄屋(しょうや)職を務めた豪農(ごうのう)です。屋敷地には主屋(おもや)のほか、米蔵(こめぐら)、土蔵(どぞう)、表門(おもてもん)、長屋門(ながやもん)など、重厚(じゅうこう)な建造物がいくつも建ち並び、江戸時代の大庄屋屋敷の雰囲気(ふんいき)を現代に伝えています。

巨大な主屋は平屋(ひらや)建ち、一部二階建で、南面する妻側(つまがわ)を入り口としています。現在は玄関棟(げんかんとう)や台所棟(だいどことう)が接続されたことで複雑な平面形となっていますが、基本的には泉南地方でよく見られる喰い違い三間取り(くいちがいみまどり)と呼ばれる平面形であるといえます。建築年代は二階が江戸中期で古く、一階は文久(ぶんきゅう)3(1863)年に大きく改築(かいちく)されたものと考えられています。その後も度々、部分的な改築を行い、現在の姿となったようです。
付属屋の米蔵は嘉永(かえい)7(1854)年、土蔵は寛政(かんせい)6(1794)年、表門と長屋門、土塀は幕末(ばくまつ)頃の建築と考えられます。
このように山田家住宅は泉南地域の大庄屋屋敷として、江戸時代の姿をほぼそのまま留めた、きわめて重要な建築遺構(いこう)です。平成14(2002)年、市内では初の登録有形文化財となりました。

国登録有形文化財

山田家住宅は個人がお住まいのお宅です。無断で見学などなさらないようお願いいたします。

地図情報

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