大雄寺の石碑(だいゆうじのせきひ)

泉南市信達楠畑

信達楠畑(しんだちくすはた)、大雄寺(だいゆうじ)の境内には、いくつかの石碑(せきひ)が肩を寄せ合うように立っています。中でも向かって左端に立つ石碑には、如来(にょらい)を表す大きな梵字(ぼんじ)がひときわ大きく刻まれ、梵字の下には「六十六部功 正平廿二年十月卅日」と記されています。
正平22(1367)年10月30日とあることから、南北朝(なんぼくちょう)時代に造られた石碑であることがわかるのですが、注目されるのは「六十六部功(ろくじゅうろくぶこう)」とあることです。
六十六部とは六十六部の「法華経(ほっけきょう)」を書き写し、全国の霊場に一部ずつ納めていく修行のことをさし、このような修行は遅くとも鎌倉時代にはじまり、江戸時代頃まで盛んに行われていました。その功績を称えて各地に記念碑が建てられていますが、それら中でも大雄寺に残るものは西日本では最も古く、全国的にみても5番目に古い貴重なものなのです。

(写真)大雄寺(だいゆうじ)の肩を寄せ合う石碑(せきひ)

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