豪族の集落

(写真)集落の発掘調査
(写真)整備された豪族居館(ごうぞくきょかん)

海会寺(かいえじ)の東側にひろがる平坦地には、7世紀初めから9世紀前半にかけて集落が営(いとな)まれていました。のべ30数棟の掘立柱(ほったてばしら)建物が確認され、それぞれ時期の異なる11のグループに分かれることがわかりました。
広場では8世紀初頭の建物群(赤線の建物)を平面的に表示しています。これらの建物は方位に合わせて建てられ、さらには建物同志の柱筋をそろえるなど、非常に企画性の高い建物群であり、当時の都や役所の建物になぞらえて「官衙風配置」(かんがふうはいち)と呼ぶことができます。
寺院に引き続いて建設されたこれらの建物群は、寺院を建立(こんりゅう)した豪族(ごうぞく)の居館(きょかん)であるほか、公的な役割も担(にな)っていたのかも知れません。

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