海営宮池遺跡(かいごいけいせき)

泉南市信達大苗代周辺
新家川(しんげがわ)にほど近い信達大苗代(しんだちおのしろ)にある海営宮池(かいごいけ)は、奈良時代の僧、行基(ぎょうき)によって開かれたとの伝承(でんしょう)を持つ大きな溜池(ためいけ)です。そのほとりで木葉形尖頭器(このはがたせんとうき)が見つかりました。

木葉形尖頭器は、サヌカイトという石を割って「木の葉」のような形に仕上げ、ヤリ先として使用したものです。今から1万年以上も前のものと考えられます。このような形のヤリ先は市内ではもちろん、全国的にも珍しいものです。
テレビなどでは集団となって獲物(えもの)に襲(おそ)いかかる原始人(げんしじん)の姿が描かれますが、この木葉形尖頭器(このはがたせんとうき)はまさにそのころのものと考えられ、ヤリを片手に野原を駆(か)け回っていたのでは、と想像することができます。
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